急増するクレジットカード不正利用とその防止策

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クレジットカードは現代社会において欠かせない決済手段の一つです。ネットショッピングや公共料金の支払い、旅行の予約など、あらゆる場面で活用されています。


しかし、その利便性の裏には「不正利用」というリスクが潜んでいます。実際、2024年のクレジットカード不正利用被害額は過去最多の555億円に達し、そのうち約92.5%がインターネット取引における「番号盗用」によるものでした。

この記事では、クレジットカードの不正利用の手口と、それを防ぐための具体的なセキュリティ対策について詳しく解説します。


目次

クレジットカードの不正利用とは?

クレジットカードの不正利用とは、カード所有者の許可なく第三者がカード情報を使って商品やサービスを購入する行為です。被害者が気づかないうちに高額な請求が発生することもあり、金銭的な損失だけでなく精神的なストレスも大きくなります。

主な不正利用の手口

  • フィッシング詐欺
    偽のメールやSMSで本物そっくりのサイトに誘導し、カード情報を入力させて盗み取る手口です。
  • スキミング
    スキマーという機器を使ってカードの磁気情報を読み取り、偽造カードを作成する方法です。ATMや店舗の端末に仕掛けられることがあります。
  • 盗難・紛失
    財布ごと盗まれたり、置き忘れたカードが第三者に拾われて使われるケースです。
  • 不正アクセス
    ECサイトや予約サイトなどに不正にアクセスし、登録されたカード情報を抜き取る手口です。
  • スパイウェア感染
    ウイルスに感染したPCやスマホからカード情報が流出することもあります。

不正利用を防ぐためのセキュリティ対策

1. 個人情報を守る

  • 怪しいメールやSMSは開かない
    「未納料金があります」「再配達の手続きはこちら」などの文言で不安を煽るメールは要注意。リンクをクリックせず、公式サイトから確認しましょう。
  • SNSのDMやQRコードにも注意
    最近ではSNS経由のフィッシングや、偽QRコードによる誘導も増えています。
  • セキュリティソフトの導入
    スパイウェアやウイルス感染を防ぐため、信頼できるセキュリティソフトを常に最新の状態に保ちましょう。

2. パスワード管理を徹底する

  • 使い回しを避ける
    複数のサービスで同じパスワードを使うと、一つが漏れたときに芋づる式に被害が広がります。
  • 定期的に変更する
    数ヶ月に一度はパスワードを変更し、推測されにくい文字列を使いましょう。
  • 二段階認証を設定する
    ログイン時にSMSやメールで確認コードを送る仕組みを導入することで、不正ログインを防げます。

3. 本人認証サービス(EMV 3-Dセキュア)を利用する

  • オンライン決済時の追加認証
    EMV 3-Dセキュアは、ネットショッピング時に本人確認を行う仕組みです。パスワードやワンタイムコードを使って、第三者の不正利用を防ぎます。
  • カード会社のサイトで登録可能
    VISA、Mastercard、JCBなど各社が提供しており、無料で利用できます。

4. 利用明細をこまめに確認する

  • 毎月の明細チェックは必須
    身に覚えのない請求がないか、定期的に確認しましょう。早期発見が被害の拡大を防ぎます。
  • アプリでリアルタイム通知を設定
    利用のたびに通知が届くように設定すれば、即座に不正利用に気づけます。

5. カードと暗証番号の管理を強化する

  • 暗証番号は他人に知られないように
    誕生日や電話番号など、推測されやすい番号は避けましょう。
  • カードは常に身につける
    外出時は財布を肌身離さず持ち歩き、貴重品ロッカーなどに預ける際も注意が必要です。
  • ナンバーレスカードの利用
    券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレスカード」は、盗み見による情報漏洩を防げます。

セキュリティに強いクレジットカードの選び方

1. ナンバーレスカード

カード番号が券面に記載されていないため、盗み見や写真撮影による情報漏洩を防げます。スマホアプリで番号を確認できるタイプが主流です。

2. タッチ決済対応カード

ICチップによる非接触型決済は、磁気ストライプよりも安全性が高く、スキミングのリスクが低減されます。

3. 利用通知機能付きカード

利用のたびにスマホに通知が届くカードは、不正利用の早期発見に役立ちます。

4. セキュリティサポートが充実したカード会社

不正利用時の補償制度や、24時間対応のカスタマーサポートがある会社を選ぶと安心です。


不正利用が発覚したときの対処法

万が一、不正利用の疑いがある場合は、以下の手順で対応しましょう。

  1. カード会社にすぐ連絡する
    利用停止措置を取ってもらい、被害の拡大を防ぎます。
  2. 警察に被害届を提出する
    被害の証明として必要になる場合があります。
  3. 補償制度を確認する
    多くのカード会社では、一定期間内に申告すれば被害額を補償してくれます。
  4. カードを再発行する
    情報が漏れた可能性がある場合は、新しいカードに切り替えましょう。

まとめ

クレジットカードの不正利用は誰にでも起こり得るリスクです。しかし、日頃からセキュリティ意識を高め、適切な対策を講じることで、そのリスクを大幅に減らすことができます。


便利で快適なキャッシュレス生活を守るためにも、ぜひこの記事で紹介した対策を実践してみてください。安全なカード利用は、あなた自身の行動から始まります。

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