卵価格が再び高騰! “エッグショック2025”がケーキ業界直撃

卵価格高騰を象徴するアニメ風イラスト。ショートケーキと鶏、上昇グラフが描かれ、エッグショック2025の影響を表現。
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あなたの好きなショートケーキ、その値段が少しずつ上がっていることに気づいていますか?

卵の価格が再び急上昇し、2023年に続く“第二のエッグショック”が訪れています。洋菓子店ではコスト負担が増し、価格改定やサイズの見直しを余儀なくされるケースも。背景には鳥インフルエンザ、飼料費の高騰、そして猛暑という複合的な要因があり、消費者の食卓にもじわりと影響が広がっています。

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目次

卵の価格が再燃 1kgあたり325円に迫る

JA全農たまごによると、2025年10月17日時点のMサイズ卵の平均卸売価格は1kgあたり325円。これは、2023年春の“エッグショック”期とほぼ同じ水準です。


神奈川県・川崎市の「川崎日航ホテル」内ペストリーショップでは、スポンジケーキを作るたびに2.3kgの卵を割り、約20台分のケーキを焼き上げます。マーケティング室の片山知子副室長は、「2024年春と比べると仕入れ値が約1.5倍に上がっています」と話し、経営への影響を実感しています。


これからクリスマスシーズンを迎える中、ケーキ業界にとって卵の高騰は死活問題です。

鳥インフルと猛暑が直撃 供給量が低下

茨城県のホウトク農場では、2024年冬の鳥インフルエンザによる殺処分に加え、2025年の猛暑が追い打ちをかけました。代表の豊村三弘さんは、「ニワトリは暑さに弱く、食欲が落ちると産卵数も減ります」と語ります。


この夏は全国的に高温が長引き、鶏舎の冷却コストも増大。燃料費や飼料価格の高止まりも続いており、養鶏業界全体でコスト構造が限界に近づいているといいます。

ケーキ店の工夫 “卵を減らす”レシピも

卵の仕入れ価格が上昇しても、すぐに販売価格へ転嫁するのは難しいのが現実。ホテルや洋菓子店では、スポンジやカスタードの配合を微調整したり、卵の使用量を抑える新しいレシピを模索しています。


また、卵を使わない植物性スイーツの開発も進み、代替たんぱくを使った「ヴィーガンケーキ」や「豆乳スイーツ」が注目を集めています。

【要点まとめ】
  • 卵の卸値が1kgあたり325円に上昇
  • 2024年比で仕入れ価格が約1.5倍
  • 鳥インフルと猛暑で生産量が減少
  • 洋菓子店はレシピ見直しや値上げ検討
  • 代替スイーツが新たな選択肢に

専門家の分析:「構造的な価格上昇」

食品経済アナリストの見立てでは、卵の高騰は一時的な現象ではなく「構造的リスク」に変わりつつあるといいます。
輸入飼料の価格高止まり、気候変動による猛暑リスク、養鶏業者の高齢化――これらが重なり、安定供給が難しくなっているのです。


「卵は多くの食品の“基礎素材”です。価格上昇はパン・スイーツ・惣菜など広い分野に波及していくでしょう」と専門家は警鐘を鳴らします。

SNSでは「クリスマスケーキ大丈夫?」の声

X(旧Twitter)では、「卵が高くて手作りケーキも難しい」「クリスマスどうしよう」といった投稿が増えています。
一方で、「卵を減らしたレシピを試したら意外に美味しかった」「代替スイーツを買ってみた」という前向きな声も見られます。


消費者も“節約と持続性”の両立を模索し始めています。

今後の見通しと家庭でできる工夫

養鶏業界では、気温が下がる秋以降、生産量の回復が期待されていますが、すぐに価格が下がる見込みは薄いとされています。
専門家は「年内いっぱいは高値が続く可能性が高い」と分析しています。


家庭では、豆腐やヨーグルトで卵を代用するレシピや、卵の冷凍保存などの工夫で出費を抑える方法もあります。

FAQ|卵高騰とケーキ業界の疑問

Q1. なぜ再び卵が高くなったのですか?
A. 鳥インフルによる殺処分と猛暑による産卵減、加えて燃料・飼料費の高騰が主な原因です。


Q2. 卵の値段はいつごろ落ち着きそう?
A. 生産体制が安定するまで時間がかかり、2026年春までは高値が続く可能性があります。


Q3. 洋菓子店はどう対応していますか?
A. レシピ変更や仕入れ先分散で対応していますが、年末には価格改定の動きも見られます。


Q4. 家庭での節約対策は?
A. 代替素材の活用、まとめ買いなどが有効です。



まとめ:
“エッグショック2025”は、単なる一時的な価格上昇ではなく、気候変動とコスト構造の変化がもたらす“食の転換点”です。
消費者・生産者・企業が一体となって、持続可能な食のあり方を模索する時期に来ています。
一つの卵に込められた重みを、改めて考えたいものです。


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