毎月の固定費の中でも「スマホ代」は家計に与える影響が大きく、節約効果のインパクトも抜群です。総務省の調査によると、大手キャリア利用者の平均月額料金は8,000円〜1万円前後。年間にすると10万円を超える支出になります。
しかし実際には、契約プランや利用スタイルを少し見直すだけで毎月5,000円以上の節約は十分可能です。本記事では、スマホ代を抑えるための具体的な方法を、初心者でも実践できるステップごとに徹底解説します。
格安SIM・サブブランドへの乗り換えが最大の節約効果
スマホ代の節約で最も効果が大きいのは、大手キャリアから格安SIMやサブブランドに乗り換えることです。
例えば、LINEMO・ahamo・povoといったサブブランドは20GBで月2,970円前後。大手キャリアでは同じ容量で月7,000円前後かかるため、1回線あたり月3,000〜5,000円の節約が期待できます。
格安SIM事業者(楽天モバイル、IIJmio、mineoなど)を選べば、さらに安く月1,000円台から利用できるプランもあります。通信速度やサポート面に不安を感じる人もいますが、都市部での利用やWi-Fi併用であれば大きな問題はありません。
データ使用量を正しく把握しよう
多くの人が契約している20GBや50GBのプラン。しかし実際の利用データ量は10GB以下に収まっているケースが非常に多いです。
自宅や職場でWi-Fiを使っている人なら、月3GB〜5GBでも十分足りる場合があります。例えば20GB→5GBにプランを下げると、月額が1,500〜2,000円安くなり、年間で2万円以上の節約効果に。
まずはスマホの「データ使用量」画面や、キャリアのマイページで過去3か月分の利用データを確認し、自分の本当の利用量を把握しましょう。
家族割・光回線セット割でさらに節約
家族全員で同じキャリアにまとめる、もしくは自宅の光回線とセット契約にすることで、割引が適用されるケースが多いです。
例えばドコモの「ドコモ光セット割」やauの「auスマートバリュー」では、1回線あたり月500〜1,000円の割引が可能。4人家族なら合計で月4,000円、年間で5万円近くの節約になります。
ただし、光回線そのものの基本料金も含めてトータルコストを比較しないと逆に高くなる場合もあるため、見積もりをとって慎重に判断しましょう。
不要なオプション・アプリの解約
意外と見落としがちなのが、キャリア契約時に自動付帯しているオプションや有料アプリ。
動画配信サービス、ウイルス対策アプリ、端末保証など、実際に利用していないのに毎月数百円〜数千円を支払っているケースは珍しくありません。
例えば月500円のオプションを3つ外すだけで月1,500円、年間18,000円の節約です。一度契約内容を見直し、使っていないサービスはすぐに解約しましょう。
通話スタイルを工夫する
通話料が高くなりやすい人は、LINE通話やZoomなど無料通話アプリの利用がおすすめです。データ通信を使うため追加料金は不要です。
また、キャリアが提供する「5分かけ放題」「10分かけ放題」などのライトな通話オプションに切り替えるのも効果的。仕事やプライベートで短時間通話が多い人には最適です。
逆にほとんど電話を使わない人は、通話オプション自体を外してしまうのも節約のコツです。
中古スマホ・Wi-Fi併用でコストダウン
最新機種にこだわらなければ、中古や型落ちのスマホを利用するのも大きな節約になります。端末代を抑えれば、通信費と合わせて年間数万円単位での節約が可能です。
また、自宅では固定回線やモバイルWi-Fiを活用すればデータ消費量が減り、スマホの小容量プランで十分になります。特にテレワーク中心の人には有効です。
まとめ:小さな工夫で年間6〜10万円の節約に
スマホ代の見直しは「乗り換え」「プラン変更」「オプション解約」「通話方法の工夫」など、誰でもすぐに実践できる方法ばかりです。
仮に月5,000円下げられれば、年間で6万円の節約。さらに端末代や家族割を組み合わせれば、年間10万円以上の節約も現実的です。
浮いたお金を貯金に回すのも良し、旅行や趣味に充てるのも良し。まずは今日、自分の契約内容を確認し、ムダな出費を削る第一歩を踏み出してみましょう。