2025年11月、北九州市小倉北区の飲食店で鶏レバ刺しや砂ズリ刺しを食べた20代男性3人が下痢・発熱などの症状を訴え、カンピロバクターによる集団食中毒が発生しました。北九州鶏レバ刺し食中毒として注目を集めるこの事件は、なぜ今も生レバー提供が続くのか、改めて生鶏肉の危険性を浮き彫りにしています。
厚生労働省は2012年から飲食店での生レバー提供を原則禁止していますが、一部の店舗では「生食用として特別に処理した」と称して提供が続いています。しかし今回の北九州鶏レバ刺し食中毒のように、処理が不十分だとカンピロバクターが残存し、重症化するケースが後を絶ちません。
あなたも「ちょっとくらい大丈夫だろう」と思ったことはありませんか?実はその「ちょっと」が命に関わることもあるのです。この記事では、北九州鶏レバ刺し食中毒の詳細から原因、再発防止策まで徹底解説します。
事件概要(何が起きたのか)
2025年11月16日夜、北九州市小倉北区魚町の飲食店で、鶏レバ刺し、砂ズリ刺し、鶏ももタタキなどを食べた20代男性3人が翌日から下痢・発熱・腹痛などの症状を訴えました。
医療機関を受診した3人の便からカンピロバクターが検出され、北九州市は11月28日に集団食中毒と断定。食品衛生法に基づき、当該飲食店を11月29日~30日の2日間営業停止処分としました。
要点まとめ
- 発生日:2025年11月16日夜
- 場所:北九州市小倉北区魚町の飲食店
- 原因食品:鶏レバ刺し、砂ズリ刺し、鶏ももタタキ(疑い)
- 患者:20代男性3人(うち1人入院→退院)
- 原因菌:カンピロバクター・ジェジュニ
- 処分:2日間の営業停止(11/29~30)
発生の背景・原因
カンピロバクターは鶏の腸内に常在する細菌で、生肉の表面だけでなく内部にも潜んでいる場合があります。厚労省は2012年7月から牛レバーの生食提供を全面禁止しましたが、鶏レバーについては「適切な衛生管理のもとで提供可能」とのグレーゾーンが残されていました。
しかし今回の北九州鶏レバ刺し食中毒では、店舗が「生食用として中心部まで63℃・1分以上の加熱処理を行った」と主張していたにもかかわらず、菌が残存していた可能性が高いとされています。
関係者のコメント
店舗責任者は「これまで同様の処理を行っており、原因が分からない」と困惑した様子でコメント。一方、北九州市保健所は「生レバーの提供自体にリスクがある。完全に安全とは言えない」と指摘しています。
被害状況
発症者は3名全員が20代男性で、うち1人が一時入院。重症化は免れ、現在は全員回復に向かっています。幸い死者や後遺症の報告はありませんが、カンピロバクターはギラン・バレー症候群の引き金となることもあり、油断できない感染症です。
行政・警察の対応
北九州市は即座に店舗への立入検査を実施し、営業停止処分を決定。併せて同店に対し、生レバー類の提供中止を指導しました。今後、改善が認められなければさらに厳しい処分もあり得るとしています。
専門家の見解
食品衛生学の専門家は「63℃1分の加熱ではカンピロバクターを完全に死滅させるのは困難。特にレバー内部に菌が侵入している場合は加熱が不均一になりやすい」と指摘。実質的に「生レバーの安全な提供は不可能」との意見が大勢を占めています。
SNS・世間の反応
X(旧Twitter)では「またレバ刺しで食中毒か…いつまで繰り返すんだ」「生レバー提供してる店は全部潰れろ」「美味しくても命には代えられない」といった厳しい声が相次いでいます。一部では「自己責任だろ」という意見もありますが、少数派です。
今後の見通しと影響
今回の北九州鶏レバ刺し食中毒をきっかけに、福岡県内でも生レバー提供の見直しが加速する可能性があります。既に複数の自治体が独自に生鶏レバーの提供禁止条例を制定しており、全国的な規制強化の流れが強まるかもしれません。
よくある質問(FAQ)
Q. カンピロバクターってどんな菌?
A. 鶏や牛の腸内にいる細菌で、生肉や加熱不足の肉から感染します。潜伏期間は2~7日程度です。
Q. 鶏レバ刺しは今でも食べられる店がある?
A. あります。ただし厚労省は「リスクがある」と注意喚起しており、提供は自己責任となります。
Q. 安全に食べる方法はある?
A. 専門家の一致した見解は「中心部までしっかり加熱するしかない」です。75℃以上で1分以上の加熱が推奨されます。
まとめ
北九州鶏レバ刺し食中毒は、改めて生鶏肉の危険性を私たちに教えてくれました。どれだけ「特別な処理をした」と主張しても、現在の技術では完全に安全な生レバーの提供は不可能です。
美味しいからといって命を危険にさらす必要はありません。どうか「中までしっかり加熱」を心がけてください。あなたの健康が何よりも大切です。




